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探偵が早すぎる|決め台詞の「カエサルのものはカエサルに」の意味とは?

日テレの水曜深夜ドラマ「探偵が早すぎる」面白いですよね!

ドラマの中で滝藤賢一さん演じる千曲川の決め台詞

「神のものは神に。カエサルものはカエサルに」

というのがあるのですが、正直意味不明・・

見るたびそこだけモヤモヤしてたので、調べてみました!

探偵が早すぎる|決め台詞「カエサル」とは?

「探偵が早すぎる」において、千曲川がトリック返しを披露したときの決め台詞、

「神のものは神に。カエサルものはカエサルに。」

というセリフですが、実は新約聖書・四福音書の巻頭書『マタイ福音書』の一説が元になっています。

するとイエスはわれた、「それでは、カイザルのものはカイザルに、かみのものはかみかえしなさい」

引用元:マタイによる福音書22

カイザルというのはユリウス・シーザーという指導者の名前で、ラテン語でシーザーを「カエサル」と発音します。

ローマ帝国の初代皇帝をはじめ、その後複数のローマ皇帝がカエサル(シーザー)を尊称としてしようしたため、カエサル=ローマ皇帝とされています。

つまりイエス・キリストが言った、

「ローマ皇帝のものはローマ皇帝に、神のものは神に返しなさい」

という言葉が引用されており、「あるべき場所に返しなさい」という意味で使われているんですね。

「探偵が早すぎる」に置き換えると、「悪事は悪人のもとに返す」としてトリック返しを行っているわけですね!

「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に」の意味は?

「カエサル=ローマ皇帝」というのは分かりましたが、せっかくなのでイエス・キリストが「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に」と諭した背景についても触れたいと思います。

当時イエス・キリストはローマ帝国の属国であるユダヤで活動していました。

ユダヤではキリスト教の名のもと、ローマ帝国の属国から独立しようという気運が高まっていました。

そんなとき、キリストを敵視していたある人物が、キリストを罠にはめようと意地悪な質問をします。

「ユダヤ人はローマ帝国に税金を納めるべきでしょうか?」

もし「納めるべき」と答えれば、独立を目指すユダヤの民衆からは支持を失います。

だからといって「納めなくていい」とすればローマの兵士にとらえられる可能性があります。

キリストは自分を罠にはめようとしていることをすぐに見抜き、

「なぜ私を試そうとするのか」

といい、こう尋ねます。

「納めるお金には誰の肖像があるのか?」と。

その人物は、

「カイザルです」

と答えます。

するとイエスは、

「それでは、カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」

と言い放ちました。

神への信仰と国家への義務は次元が異なるものであり、両方を守ることは矛盾ではない、ということを述べたのです。

「探偵が早すぎる」の千曲川はこのキリストの言葉を使っているんですね!

探偵が早すぎる|決め台詞「カエサルのものはカエサルに」の意味まとめ

「探偵が早すぎる」の千曲川がトリック返しをしたときの決め台詞「神のものは神に。カエサルのものはカエサルに」は、新約聖書・四福音書の巻頭書『マタイ福音書』の一説でした!

スッキリしましたね!

では引き続きドラマを楽しみましょう~♪